2019-06-27

くまりはN!S!T!③

入院中に多職種で行う栄養管理:栄養サポートチーム
 
(Nutrition Support Team, NST)

熊本リハビリテーション病院 栄養管理科 
管理栄養士 嶋津さゆり 


連載第3回目です。今回栄養管理科が担当いたします。

私たちは、1日3回365日、たとえ熊本地震の時でさえ1回も欠かすことなく決められた時間にお食事を提供しています。当たり前のことかもしれませんが、すごいことだと思います。私たちは、.安全に、.安心して、.美味しく食べていただけるように
AAOエイエイオー
と頑張っています。

多くの患者様は全部食べていただいていますが、中にはいろいろな理由で食事を摂れない方もおられます。食が細い、歯や義歯の問題で食べずらい、胃腸の調子が悪い、嚥下障害で食べたくても食べられない、精神的な悩みで喉をとおらないなど様々な理由です。そのようなときには、デザートのプリンやゼリーを栄養価の高いものにかえたり、大好物の食品を食事につけてみたり、全体量を減らしたりします。数日間で改善できればいいですが、1週間、2週間と続くと栄養状態の悪化につながります。
ある時、御飯と味噌汁か御飯と漬物だけしかまったく口にしない高齢の男性患者様がいました。御飯だけは食べられるので
「なぜ御飯は入るのですか?」とお尋ねしたところ、
「日本人は飯は絶対食わないといかん、飯さえ食っとけば生きていける」と話されました。
「じゃー仕方ない、御飯に栄養のあるものをいれてみるか!」
という苦肉の策からはじまったのが、熊リハパワーライスです。パワーライスの中には、中鎖脂肪酸(MCT)という効率のいい油の液体と粉末、それに味のしないプロテインを混ぜて、軟飯に混ぜたものです。軟飯のエネルギーが約170kcalが熊リハパワーライスになると315kcalと1.8倍にすることができます。1日3回その軟飯だけ食べてもらうだけで945kcal摂れた計算になります。少しずつでもおかずを食べてもらうことを続けていたら元気になってこられる患者様を多く目にするようになりました。この中鎖脂肪酸は、テレビでもダイエットや効率よいエネルギー補給でコマーシャルが流れているのをご覧になった方もいらっしゃると思います。熊リハでは、このMCTを腎臓病の食事療法に25年以上前から使用していましたが、高齢者の栄養補給を目的として15年前から検討してきました。その長年の試行錯誤の甲斐もあり、熊リハパワーライスとして患者様のお役にたてる栄養補給アイテムが完成しました。今回、病院だけでなく在宅に帰っても試してみたいとの要望が強く製品化されることになりました。多くの方がMCTを上手に利用して元気に過ごしていただきたいと心から願っております。


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