2020-02-20

くまりはN!S!T!⑥


入院中に多職種で行う栄養管理:栄養サポートチーム
 
(Nutrition Support Team, NST)

連載第5回目です。今回の担当は理学療法士の長野文彦です。
「起立運動」 で足腰を元気に!

栄養サポートチームの取り組みは、患者さまの栄養管理を行うことだけ
ではありません。十分な栄養サポートに加えて、患者さまにしっかり運動に
取り組んでもらうように促すことも重要な役割です。

特にフレイル(※1)やサルコペニア(※2)にあたる方は、栄養をとるだけでは
症状の改善は難しく、運動も併せて行う必要があります。今回は、当院で
行っている 「起立運動」 についてご紹介します。
起立運動は、椅子に座った状態から立ち上がる、そして座るという動作
を繰り返すシンプルな運動です。全身の筋力トレーニングが可能で、特に
足腰をしっかり鍛えることができます。
※1  フレイル:加齢に伴い虚弱な状態に陥っている高齢者
※2  サルコペニア:加齢や栄養・運動不足などで筋力・筋肉量が低下した状態

- 起立運動の方法 -
①起立運動は椅子の前方に浅く腰掛けた状態から開始しましょう
②足を少し後ろに引いて座ることで、より立ち上がりやすくなります
③前方に約30度おじぎをしながら、4秒くらい掛けてゆっくり立ち上がります
④しっかり立ち上がったら、また4秒くらい掛けてゆっくり椅子に座ります

チェックポイント
☑まずは1日40回くらいを目標に行い、慣れてきたら増やしていきましょう
☑膝や腰が痛い人は無理して行わないように注意しましょう
☑低栄養の方は過負荷にならないよう、少ない回数から行いましょう

みんなで取り組む起立運動
熊リハ病院の回復期リハ病棟では、平日の午前(11時半)と
午後(15時半)の2回、入院中の患者さまに集まって頂いて、
「集団起立運動」 を行っています。 1人で取り組むと大変でも、
みんなで集まって運動すると不思議と苦になりません。
起立運動の効果については、論文1) や書籍2) を通して詳しく
紹介させて頂いてます。しっかりと栄養を摂りつつ、起立運動にも
積極的に取り組んでいくことで、身体も心も生き生きとして
健康的な生活が送れます。

1)長野文彦, 他:起立着席運動は脳卒中の回復期患者の機能的予後を
改善する. 日本サルコペニア・フレイル学会誌 2019; Vol3(1): 92-98.
2)吉村芳弘, 他:熊リハ発! エビデンスがわかる! つくれる! 超実践
リハ栄養ケースファイル. 金芳堂. 2019


↓紙面はこちら(PDF)




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