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図書室より毎月発行している図書室便りで紹介した本を中心に、お勧め本をご案内します。
ご紹介本の案内は図書室に印刷していますので、どうぞご自由にお取りください。

闘病記 医療エッセイ 小説 ノンフィクション エッセイ・その他 絵本・癒し系

小説

約束(石田衣良)
かけがえのないものを失くしても、新たな人生を歩き出す人々の姿。親友を突然失った男の子、障害者となり引きこもりを続ける少年、夫をがんで亡くした女性に希望を与えた一本の桜の木。苦しみから立ち上がって生きる人々を爽やかに描いた7つの短編はどれも感動的です。
博士の愛した数式(小川洋子)
老いた数学者と家政婦たちの心の交流を描いたベストセラー小説。交通事故が原因で80分間しか記憶が持たない偏屈な数学者だが、子どもには特別な愛情を注ぎ、家政婦の息子と友情をはぐくみます。第1回本屋大賞に輝いたこの本は、2006年1月寺尾聡主演で映画公開されました。
漫画 君たちはどう生きるか(原作:吉野源三郎 漫画:羽賀翔一)
1937(昭和12)年に出版され読み継がれてきた本書は80年の時を経てベストセラーとなり、特にこの漫画版の発行部数は200万部を超えました。中学生のコペル君の亡き父親に「人間として立派な男になってほしい」という希望を託された叔父さんは、ものの見方、いじめや勇気、貧困、歴史の教訓などについてノートに書き留めていきます。ある出来事から大きな苦しみをかかえていたコペル君は、叔父さんから渡されたそのノートを読んで生き方の指針を得ます。そして本書は最期に私たちに問いかけます。「君たちは、どう生きるか」と。
明日の記憶(萩原 浩)
広告代理店営業部長の主人公は、50歳を前にして若年性アルツハイマー病との診断を受け愕然とします。仕事上でのトラブル、自分が自分でなくなっていく恐怖と焦り、その夫を献身的に支える妻の姿を描いた本作品は、2006年5月より渡辺謙主演で映画公開されました。
永遠の0(百田尚樹)
終戦から60年後、特攻隊員として戦死した祖父の生涯を調べることになった主人公は、共に戦った人々からの証言を聞き、驚くべき真実を知ります。誰よりも命を大事にし、臆病者と言われた祖父とはいかなる人物だったのか・・・愛する人への想いと責任、真に立派な男とはどういうものかを問う感動作です。
だいじょうぶ3組(乙武洋匡)
早稲田大学在学中に出版した「五体不満足」がベストセラーになった著者は、スポーツライターの職を経て、2007年4月〜2010年3月、東京都杉並区の小学校教諭として教壇に立ちました。本書はその時の体験をもとに書かれた小説です。両手両足のない教師に最初は驚く生徒たちですが、自然と助け合う精神が身につき、団結力の強いクラスになります。新米教師は教室で起きる事件や出来事にとまどいながらも子どもたちと向き合って解決策を考え、生徒たちと一緒に成長していきます。
虹の岬の喫茶店(森沢明夫)
20149月、モントリオール世界映画祭で特別賞グランプリ&審査員賞を受賞した「ふしぎな岬の物語」の原作です。舞台は小さな岬の先端にある喫茶店。心に傷を抱えた人たちはその喫茶店に行き着き、女主人との会話やとびきり美味しいコーヒー、音楽、絵との出逢いで心が変化し始めます。さりげない優しさに満たされるような温かい物語です。
舟を編む(三浦しをん)
2012年本屋大賞第1位に輝いた本書は、大手総合出版社の辞書編集部で辞書作りに情熱をかける編集者たちの物語です。「辞書は、言葉の海を渡る舟」として、「海を渡るにふさわしい舟を編む」という思いをこめた新しい辞書『大渡海』の完成を目指し、長い年月にわたって粘り強く言葉の海に取り組みます。一生をかけて一途に一つのことに心を注ぐことの美しさに魅せられます。
椿山課長の七日間(浅田次郎)
46歳で突然死した椿山課長は、思い残すことを解決するため、七日間だけ現世に舞い戻ります。同じく相応の事情により現世に戻った男と少年のストーリーが絶妙に絡み合い、コメディーながらも親子の情愛、人間として大切なものを教えてくれる感動傑作!2006年11月公開映画原作です。 
日の名残り(カズオ・イシグロ 土屋政雄訳)
2017年ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ氏の代表作の一つです。イギリスの高貴な屋敷で敬愛する紳士に仕え、品格ある執事であることに一生を捧げたスティーブンスは、アメリカから来た新しい主人に休暇を取るよう勧められて6日間の旅に出ます。イギリスの美しい風景を眺め、土地の人々に出会い、過去を振り返りながら過ごした旅の終わりに、夕方が一日で一番いい時間だと気づかされ、自分の人生と重ね合わせます。
長いお別れ(中島京子)
かつて中学校の校長や公立図書館の館長を務めた東昇平は、10年ほどアルツハイマー型認知症を患った後、家族に見守られながら亡くなります。変わらぬ愛情でもって在宅介護を頑張る妻や、とまどう3人の娘たちの様子がユーモアあふれる筆致で描かれます。著者の中島氏が認知症を患った実父を介護した経験を基にしたそうで、認知症患者が増えた今日、物語の中の出来事は身近に感じられます。2015年中央公論文芸賞、2016年日本医療小説大賞を受賞しました。
西の魔女が死んだ(梨木香歩)
中学に入ってから学校へ足が向かなくなった少女まいは、田舎に住む“西の魔女”こと母方のおばあちゃんと暮らすことになります。少女はおばあちゃんと自然に溶け込んだ暮しのなかで魔女修行をするうちに、生きるための強さ、喜び、希望を見いだしていきます。刊行以来ロングセラーとなった本書は2008年に映画化されました。
34丁目の奇跡(ヴァレンタイン・デイヴィス)
ニューヨーク、マンハッタン34丁目にあるメイシー百貨店にサンタクロースとして雇われたクリス・クリングル。彼の風貌はサンタそっくりで自分は本物のサンタだと主張します。やがて信じる気持ちは彼の大切な人々にクリスマスの奇跡を起こします。名作映画の原作としてアメリカで半世紀以上愛されている心温まるクリスマス物語です。
風花病棟(帚木蓬生)
著者の帚木(ははきぎ)氏は福岡出身の現役精神科医。東京大学仏文科卒業後、九州大学医学部に入学しています。本書に掲載された10篇の短編小説はいずれも病院を舞台にした物語。患者と医師のかけがえのない出会いの中で織り成される物語は、それぞれ違った味わいがあり、静かな感動が胸に残ります。
月の街 山の街(イ・チョルファン著 草g剛訳)
「月の街 山の街」とは、韓国の貧しい人々が住む丘の斜面にある街です。高い場所にあり、月や山に近いことから、そう呼ばれるそうです。本書には、その地に住む人々の実話を元に書かれた物語の数々が載せられています。苦しい生活の中にも人を思いやる美しい心を持ち、助け合いながら生きている人々の温かい愛に溢れた物語です。

 

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